レイアウトのお話

週末いかがお過ごしでしょうか?

 

私は本屋さんでレイアウトに関する本を買いにいきました。

 

購入したのは・・・

 

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 左が

「すべての人に知っておいてほしいデザイン・レイアウトの基本原則」

大里浩二監修

エムディエヌコーポレーション発行

で、

右が、

「レイアウト・デザインのアイディア1000」

櫻井和枝、杉江耕平、田中クミコ、ハラヒロシ、ハヤシアキコ、ヤマダジュンヤ著

株式会社翔泳社発行

です。

 

2つとも、印刷・DTPに関する本です。

ウェブデザインと関係ないじゃん!

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、

レイアウトやフォントの使い方、文字詰めなど、

参考になることは山ほどあります。

 

特にバナーを作る時などは、文字の置き方、強弱のつけ方なんかが、

本当に参考になりますし、勉強になります。

 

ちなみに紙のデザインをしていて、WEBデザイナーに転向した、

という方やWEBデザインをしているけど、紙のお仕事も結構請ける、

という方も多くいらっしゃいますよね。

 

ウェブデザインのレイアウト、というと、

ウェブデザイナーの方だとヘッダー、メイン、フッター・・・

といった感じに考えるかと思いますが、

紙の場合はその制約がありません。

なのでその分ウェブよりもデザインの自由度は高いですよね。

 

では一体レイアウトってなんなのか。

 

レイアウト【layout
 
新聞雑誌広告は、広告メッセージを伝達するのに必要な、コピー活字、絵、図案写真商標記号など各種視覚要素構成されている。広告のかぎられた一定スペースのなかに、これらの構成要素をもっとも効果的に配置し、定着させる作業をレイアウトという。小売業では、マーチャンダイザー商品政策、品揃え方針にもとづきどの売場にどの商品をどのようなコンセプトで配置すべきかを検討し、作成したものをレイアウトといっている。

(レイアウト とは - コトバンク引用)

 

つまり、何もない空間に、情報要素を、閲覧者に向けて、より伝わりやすいように配置していくこと、です。

 

配置していく要素は、それぞれ文章だったり、写真だったり異なるので、

それらがそれぞれどんな意味を持っているのかも考えて、

一番伝えたいことが効果的に伝わるように、文字の大きさや、

写真や図の大きさを整え、良いレイアウトを考えていく、というわけですね。

 

ウェブデザインでも同じことですが、レイアウトをする際に、

その情報が、「誰」のためのものであるのか、

ターゲット層を考えることも重要です。

 

たとえば、女性靴のセールのバナーを制作するのに、

男性の写真を使ったりするのは、トンチンカンですよね。

もしくは、シニア層をターゲットとした商品を販売するECサイトなのに、

派手なピンクや、パンチの効いた紫色などを使用するのは、

適切なことではないでしょう。

 

このように、ウェブでも紙でも、

「誰に」向けて情報を発信しているのか

を考えることは大切なことですよね。

 

とは言っても、千人デザイナーがいれば、

千通り・・・それ以上のレイアウトがあるわけで・・・

レイアウトを一言で説明するのはとても難しいものです。

 

そこで私が一番レイアウトで気をつけている点を紹介します。

それは・・・

視線誘導

です。

視線誘導、というのは、媒体(紙でもウェブでも)を見ている側の視線の流れを、

よりスムーズに誘導することです。

 

グーテンベルクダイヤグラム」 という言葉がありますが、

これは人の視線は、左上から右下に流れていく習慣があり、

その視線の流れを図式化したものです。

つまり、左上と右下に重要な要素を配置するのが、

より印象に残りやすい、ということですね。

 

有名なレイアウトの配置の法則で、

・Zの法則

・Fの法則

というものがあります。

 

「Zの法則」はアルファベットの「Z」の書き順のように、

左上→右上に視線を誘導、全体を通って、左下→右下に誘導するもので、

「Fの法則」は、比較的新しいレイアウトの法則ですが、

ウェブサイトによくある形です。

視線の動きとしては、左上→右上に誘導、視線が下がって、

左上→右上の動きを繰り返し、というものです。

 

このように、レイアウトにもより効果的に読み手に

情報を読み取ってもらうコツがあるんですね。

 

かっこいい・見た目がきれいなだけのデザインではなくて、

読み手のことも考えたレイアウトを心がけたいですね!